WordPressの管理画面に「PHPの更新を推奨」と表示されていませんか?
特に PHP 5系を使っているサイトでは、セキュリティ面でも処理速度の面でも非常に危険な状態です。
本記事では、PHP5系からPHP8.3系まで安全にバージョンアップする具体的な作業手順をまとめました。
実際の現場で使用できる「作業マニュアル」としてもご利用いただけます。
目次
なぜPHPのバージョンアップが必要なのか?
- セキュリティリスク:PHP 5系は既にサポート終了。脆弱性攻撃のリスク大。
- WordPress推奨環境:公式ではPHP 7.4以上、可能ならPHP 8.3以降を推奨。
- 表示速度の改善:最新バージョンは処理が高速化され、SEOにも有利。
PHPバージョンアップの全体フロー
- サーバー情報・データベース情報を共有・確認
- サイトヘルス情報を保存
- ローカル環境(MAMP / Local)でテスト環境を構築
- データベースを新規作成
- WordPressをインストール
- デバッグモードを有効化
- PHPを7系にアップ → エラー確認
- PHPを8.3系にアップ → エラー確認
- WordPress・プラグインを最新版にアップデート
- 本番環境に反映
ステップごとの手順【作業マニュアル】
1. サーバー情報・データベース情報の確認
- サーバーのコントロールパネルにログインできる情報を共有していただく。
- データベースの接続情報(ホスト名・ユーザー名・パスワード・DB名)を控える。
2. サイトヘルス情報を保存
WordPress管理画面 > ツール > サイトヘルス > 情報タブ を開き、サーバー情報をコピーしてローカルに保存。

3. ローカル環境でWordPressをバックアップ
- MAMP(または Local)に本番サイトをコピー。
作業前に「PHP5系」が存在するか確認する。
(MAMP5では、PHP5系が存在。設定方法はこちらを参照:https://www.kaname-gh.co.jp/wordpress/mamp-chang-phpversion/) - WordPressファイル一式をFTPから丸ごとバックアップ。
- データベースも引越し系プラグイン(例:All-in-One WP Migration, WPvivid Backup)で、テーマ・メディア・プラグイン以外をバックアップでとる。
4. データベースの新規作成
- phpMyAdminから新しいデータベースを作成。
公式ドキュメント を参照。 wp-config.php
を編集し、新しいデータベースに接続設定。
5. WordPressを起動してデータベースを移行
- ローカル環境でWordPressを立ち上げ、本番データベースを移行。
- データベースは、先ほどの引越し系プラグインでインポート。
6. デバッグモードを有効化
wp-config.php
に以下を追記し、エラーを確認できる状態にする:
define( 'WP_DEBUG', true );
define( 'WP_DEBUG_LOG', true );
define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', true );
7. PHP7系での動作確認
- PHPを7系に切り替え、テーマやプラグインでエラーが出ないか確認。
エラーが出たら、エラーメッセージを解読して、テーマやプラグインの対処方法を考える。 - まだWordPress本体やテーマのバージョンアップは行わない。
8. PHP8.3系での動作確認
- 次にPHPを8.3系へアップデート。
- エラーがあればスクリーンショットを撮影し、修正対応。
9. WordPress・プラグインを最新版に更新
- PHPをアップデートできたら、WordPress本体とプラグインを最新化。
- 更新後にサイト全体を確認し、エラーが出ないかチェック。
- エラーが出た場合はスクショを撮影し、修正。
(※証跡はお客様に提出するため必須) - 本番更新のスケジュールについて、お客様にご連絡。
作業の時間は、アクセスが少ない朝方か夜型が望ましい。
更新作業スケジュール連絡の例文(コピペ可)
お世話になっております。[作業主]です。
テスト環境にて PHP のバージョンアップ検証が完了しました。
[エラーの内容]
スクリーンショットの通り、一部のテーマファイルと1つのプラグインで不具合が確認されました。
テーマファイルについては修正済みです。
プラグインについては内部リンクを設定するものでしたが、無効化しても問題なく、テーマ内で代替可能なため削除いたします。
また、この機会に使用されていないプラグインについても、セキュリティ対策のため削除いたします。
明日〇〇日、午前中に本番環境のアップデート作業を実施予定です。
バックアップは取得済みのため、万が一の場合も復旧可能な状態にしております。
作業が完了しましたら、改めてご連絡いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
メールの添付に、エラーが出た画面をスクショも添えましょう。作業内容について少しでもご理解いただけます。

10. 本番環境での更新
本番サーバーでも順を追ってアップデート:
- 事前にテーマの修正箇所を本番アップ
- PHP5 → PHP7系へ変更
- 問題なければ PHP8.3へアップデート
- WordPressとプラグインを更新。
不要なプラグインがあれば削除
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証跡を残すことの重要性
- サーバーコントロールパネルでPHPを更新した画面のスクショ
- WordPress・プラグインを最新版にした画面のスクショ
これらを保存し、お客様に提出することで「確実に作業を完了した」証明となります。
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作業完了報告の例文(コピペ可)
お世話になっております。[作業主]です。
本番環境のPHPアップデート作業が先ほど無事に完了しましたのでご報告いたします。
PHPを安定バージョンである「8.3」へアップデート済みです。
WordPressとプラグインも最新版に更新いたしました。
作業証跡としてスクリーンショットもお送りいたします。
サイトについてもエラーが発生していないことを確認しておりますが、万が一に備え不備がないかご確認いただけますと幸いです。
https://dami.com/
問題なければ本件は完了となります。
なお、いただいたサーバーのログイン情報は破棄いたしますので、念のためパスワードのご変更をお願いいたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
メールの添付に、作業が完了した管理画面のスクショもお送りしましょう。


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まとめ
- WordPressに「PHPの更新を推奨」と出たら、放置せずに対応することが重要。
- 特に PHP5系 → 7系 → 8.3系へ段階的にアップデート するのが安全。
- ローカル環境で検証 → 本番反映 → 証跡を残す、という流れで進めれば安心です。
本記事をマニュアルとして活用し、セキュリティ強化・表示速度改善・SEO効果アップを実現しましょう!
もし、ご自身で難しい場合は、弊社に一度ご相談くださいね😀